マンションを売りに出す前は、自分のマンションには価値があるからすぐに売れる!と思い込んでいました。「築4年・最上階・角部屋」というプレミアム感満載の好条件じゃないですか?
でも実際に売りに出したら、1ヶ月まてども2ヶ月まてども購入希望者が現れない。
すぐに売れると思い込んでいた私の心中は穏やかではありませんでした。
マンションコミュニティに疲れ果てていた私は、何が何でも売りたい!という思いで出来る限りのことをやりました。
そしたら3ヶ月で買い手が見つかり、売却成立まで持ち込むことができたんです。
当時26歳、大学卒業後結婚して社会経験も何もなかった私が夫名義のマンションを3ヶ月で売るためにしたことを紹介します。
マンションを売ると決めてから売却成立までに私がやったこと
マンションが売れるまでの3ヶ月間はめちゃくちゃ長く感じましたが、無事に売れた今では貴重な経験をさせてもらったなと思います。
ここではマンション売り出し前から売却が決まるまでに私が実践した具体的な方法をまとめています。
マンションを査定に出す前
売ろう!と決意してからマンションを査定に出すまでの期間にしたことです。
近隣のマンション相場を調べる
新築マンションで4年前に購入した時は2600万でした。土地代が高騰していたり、人気エリアではない限りは購入時の物件価格よりも下回っていることがほとんどだということぐらいは知っていました。
夫と2400万ぐらいかな?なんて話してても始まらないので、自分のマンションで売り出し中の部屋はどの位で売られているのかを調べたり、近所のマンションの売り出し価格をチラシを見てチェックしたりして大体の相場をつかんでいきました。
ノムコムの「まずはご所有不動産の周辺相場を知りたい方」から、自分のマンションのおおまかな周辺相場を調べることができます。
売却後どれぐらいお金が手元に残るかをシミュレーション
自分の部屋が大体このぐらいで売れるだろうという目星をつけたら、住宅ローンの残高と推定売却価格を比べて、売却できたら手元にどのぐらいお金が残るんだろうという試算をざっくりと出しておきます。
売却価格が2000万円を下回ると4年前にマンションを購入する前にあった貯蓄額より少なくなってしまうので、2000万円以上で売るを目標にすることに。
2歳と0歳の子供がいたので、何百万かの貯金は確保しておきたいところ。残ったお金を次のマンション購入資金に充てるか、しばらく賃貸で暮らすかはこのころは未定でした。
壁のキズやしみなど指摘されそうな所はすべて直す
新築で購入したマンションも4年も経つと壁の汚れや床のキズがちらほら目立ちます。経年劣化で許される程度にはしておきたくて、目立つ汚れを中心に落とすことから始めました。
問題は、ソファに隠れてて気づかなかった壁のカビ。調査してもらったら施工不良によるものだったので無償で修理してもらいました。
まだ居住中なのに業者の男たちがリビングで補強工事していて、動き回る2歳児と赤ん坊を近づかせないように気をつかいながら過ごした1週間はマジできつかった!
これもすべて・・・家を売るためですっ!家売るオンナ風
断捨離をして部屋をすっきりとみせる
周辺マンションの価格を調べたり、部屋の汚れやカビている所は直したらあとは先々の引越しのことを考えていらないものは売ったり捨てたりしておこうと部屋の整理をしていました。
内覧者が来た時に物が多くて室内の状態がよくわからなかったと思われるとまずいですしね。
マンションを売りに出す~1ヶ月目
いよいよマンション売却スタート。不動産会社に売却を依頼するかで夫とすごく悩みました。
訪問査定に来てもらう
私も夫もマンションを売却するなんてもちろん人生で初めて。とりあえずよくポストにチラシが入っている2社に訪問査定に来てもらって、どのぐらいで売れるのかを判断してもらうことに。
始めは近隣のマンションや戸建てをまとめて所有している地元の不動産会社、次に全国展開している大手不動産会社に依頼しました。
どちらの査定額もさほど変わらず、2300万円前後だったと思います。
夫は地元の不動産会社がこのあたりの事情も知っているからいいのでは…と言っていましたが、私は大手の不動産会社の営業マンの方が勢いがあって任せられそうという意見でなかなか決まりませんでした。
夫は押されたら引き下がるタイプなので、結局大手の方に専任媒介契約で任せることになりましたけどね。
ただ後になって地元の不動産会社にしておけばもうちょっと高くで売れたかも!と言ってましたけど。
レインズに登録
不動産を売るのにレインズ(不動産流通機構)の登録が必須となります。現在売り出し中のマンションをすべての不動産会社が把握できるようにするためです。
レインズに登録しましたという連絡が来てまた後日、郵送でレインズの登録証明書が送られてきました。
不動産会社の顧客におすすめの物件として勧めてもらう
できれば周りにばれずに売却活動がしたいと思ったので、始めはチラシは配らずに不動産会社に訪問してくる購入希望のお客さんに「こんなおすすめな物件があるんです」と勧めてもらっていました。
それで決まればかなりラッキーな方ですよね。見学申し込みは一向に来ませんでした。
隅から隅まで徹底的に掃除
マンション売り出し中ですよ~!と大声を出して宣伝したい気持ちでうずうずしているだけで、見学の問い合わせを待つだけの歯がゆい期間でした。
バルコニーからお風呂からキッチンからどこを見られてもいいように、掃除しまくっていましたね。(それぐらいしかできることがない…)
1ヶ月目から2か月目
チラシを近隣地域に配布してもらう
残念ながら見学すら1件もなかったので、不動産サイトにもうちのマンションを公開してチラシを500枚ほど近隣に配ってもらうことになります。
しかし、それでも見学希望者が現れることなく、家の中も重~い空気が流れていましたね。
不動産会社の人からも「1件も見学希望者が来ないということは、販売価格が高いと思われているのかもしれない。そろそろ値下げした方がいいかもしれませんね」と打診されていましたが、なかなか決断できずにいました。
2か月目~3ヶ月目
2ヶ月がすぎた時点で売却価格を180万下げる
ある日不動産会社の人からちらっと「予算2000万ぐらいで○○(うちのマンション)を希望している人がいて…」という連絡を受けます。
遠回しに値下げしろって言ってる!?ともう担当者のことも100%信じられない精神状態でしたね。
でももし値下げしたら見学に来てもらえるかも…という誘惑に勝てず、180万下げますと言ってしまいました。
販売価格は改定されて2100万円になると、本当に担当者が言っていた希望者から見学したいという連絡が入ってきたというのです。
売却価格は相場より高めに設定しておいて、数百万一気に値下げするという戦法が効いたようです。
売却理由は怪しまれないように無難な回答にする
自分も中古マンションを購入する側になったことがあるから分かるのですが、どんな人が住んでいてどんな理由で売却するのかって意外と気になるんですよね。
まず隣人トラブルや治安の悪さとかだったら候補から外れますよね。この先何十年も住むならなおさらのこと。
私の場合も人間関係の辛さからマンションを手放すきっかけとなった訳ですが、そんなこと内覧者には口が裂けても言えません!
特に新築マンション買って4年で売るって内覧者からしたらなんで?と怪しまれてもおかしくありませんよね。
ここは無難に「夫の勤務先が遠くなって通勤が大変になったので」と、あくまで仕方なく手放すんだってことを前面にアピールしました。
内覧者には思いっきり愛想よく!
やっと来た1組の内覧者。愛想悪くして「こんな売主が住んでたマンション、誰が買ってやるものか!」とへそ曲げられたらたまりません。
出来る限りにこやかに、幸せそうな家族に見えるように丁寧に対応しようと努めました。
この部屋ならではのアピールポイントを考える
最上階角部屋で眺めが良いというのが最大のアピールポイントですが、「夏は花火が見えるんですよ」「夏でも風が良く入って涼しいんですよ」といった風に、住んだ者しか分からない部屋のメリットを伝えることも重要です。
穴場のスーパーやお出かけ情報も教えてあげて、ここに住んだら楽しくて快適な暮らしが待っているんだとイメージさせることができればグッド。
売却活動はおおむね成功!でもこうすればよかったと思うこと
2280万円で売り出したマンションを180万値下げしたらすぐに1組の内覧があり、あと20万下げたら購入するという連絡がありました。
ここまで来たらもう20万円ぐらい喜んで!という感じで完全に金銭感覚マヒしちゃってますね。
短期間で売るために値下げしすぎた感はありますが、2000万円以上で売るという目標は達成したのでまずまず上手くやれたかなと思います。
ただ一つ間違えたかなと思うところは、マンション査定をしてもらう不動産会社を自分たちのイメージだけで決めつけていたこと。特定の会社に訪問査定を依頼する前に、ネットでマンションの一括査定をするべきでした。
数千万の資産を売ってもらう訳だから、もっと複数の会社にマンションの価値を見てもらって不動産会社は慎重に選ぶべきだったなという後悔は今でもあります。
査定だけなら無料なので、2社だけではなく複数社見積もってもらうと現段階で自分のマンションにどれほどの価値があるのかを知る判断材料になりますよ。
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