私は34歳の主婦で、夫は44歳。
私たちは結婚を控えた10年前に舞い上がって郊外の新築マンションを買いました。
でも4年後にそのマンションを売却することになりました。
大損しましたが、思い切って売ったことに後悔はありません。
私のマンション売却体験記がこれからマンションを売ることを考えている人の参考になれば幸いです。
最上階角部屋で結婚生活がしたかった若かりし2人
遠距離恋愛を経て付き合って5年、ようやく結婚ができる！
当時の私たちは完全に舞い上がってました。
始めは7～8万円前後の賃貸マンションを何件か見学をしてみたものの、どれも家賃の割に古いし汚い…今思えば何を贅沢なことを言っている！！と張り飛ばしたいですよ、ほんと。
予算を上げない事には部屋は決まらないねと、部屋探しに煮詰まっていた時に
ちょうど私の実家から車で10分ぐらいの所に売り出し中の新築マンションがあって。
「見てみるだけ見てみよっか」ということになり、そのマンションまで足を運びました。
見たら最後、今まで見てきた賃貸物件より広い・綺麗・設備が豪華・セキュリティ万全！
なのに賃貸と同じぐらいのローン代ということに、私たちはすっかり賃貸→購入へシフト。
「賃貸は払ったお金は戻ってこないけど、購入は払っても将来的には資産になるんだもんね！」
という思考に対して誰も反対する人がいなかったのが今となっては良くなかったと思います。
私の両親は近くに住むことに大賛成、夫の両親はすでに他界していて遺産として年の割にまとまったお金があることもマンション購入を後押ししました。
目をつけたのは駅から徒歩10分（実際には歩くと15分かかった）、80㎡3LDK、南向き、10階建ての最上階角部屋の新築マンション。
夫婦二人とも実家は戸建てで、圧迫感を感じない方がいいよねってことで意見が一致したことや、最上階角部屋は人気だから万が一売ることになってもすぐ売れるだろうという漠然とした自信があり、勢いで契約してしまいました。
- 物件価格は2600万
- 800万を貯金から出し、残りの1800万を変動金利で住宅ローンを組んだ
- 購入当時私23歳、夫33歳
子供が生まれてから考え方が一変
購入後半年で1人目を妊娠し、若いママになりたかった私の人生思い通りという感じでした。
2年後に2人目を妊娠して、落ち着いたらパートして、繰り上げ返済を年100万して15年後には住宅ローン完済して…というライフプランを想定しながら。
夫が年上ということもあり、早く子供を作らないと！って私が1人で焦ってたんですよね。
今夫の年齢を越えてみて「どうしてそんなに焦ってたんだろう」と思います。
そんなこんなで第一子誕生。病室では偶然同じマンションの方と一緒でした。
3つ上のママ。子供は1日違いということもあり、「今度家に遊びに来てね」と言われて
まだマンションに知り合いがいなかった私は初めてのママ友ができたと思って嬉しくて。
そのママの知り合いから交流が広がっていき、同級生ママのグループが8組以上になり…
そうなるとだんだんお付き合いが負担に感じてきて。グループのお付き合いって学生の時からめちゃくちゃ苦手で、上手くいった試しがないのです。
子供がらみのお付き合いって一段と難しい。しかも他のママより年下ということで若いってだけで壁を作られたりして。
いつしかお誘いを断るようになり、マンションの前でママグループに会うたびにストレスに感じるようになっていきました。
マンション前には幼稚園バスが止まり、子供たちの声が部屋の中にいても聞こえてきます。
もう子供の声を聞くだけで辛くなり、上手く周りと付き合えない自分にも嫌気がさして
このまま何十年もこのマンションで子育てを続けていくのかと思うと絶望しかなくなってしまっていました。
夫には私の方から「今の場所は不便だし、マンション売ってもっと職場から近いところに引っ越さない？」と切り出しました。
せっかく購入した新築マンションを売るなんて、、と夫はすぐに決断できずにいましたが、周りとの関係にも悩んでいることを打ち明けると「そんなに思い詰めているなら」と売却を了承してくれました。
物件の査定額に唖然。しかも売れない
マンションの現在の価値を知るために、まずはマンション査定を2社に頼みました。
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「2500万ぐらいかな～」なんて2人で言ってたのですが、実際の査定額は2社とも2300万円ほど。
4年しかたってなのに300万円も値下がりするの！？って正直ショックでしたが、一度住み替えたいと思った想いは変わることはありませんでした。
損してでも引っ越して、新しい場所で家族3人で平穏な生活を送りたいと思っていたからです。
大手不動産会社の専任媒介で、販売価格を2280万スタートにして売り出しました。
始めは周りにバレないようにチラシを出さずに内々に売却活動をしていたんですが、反応がなく「本当に売れるんだろうか…」と、日に日に不安が大きくなっていきました。
売却活動を始めて1ヶ月ぐらい経ったタイミングでそろそろチラシを…ということを不動産会社から打診されたので、売るためならとチラシを出してもらうことに。
いや～、その間気まずかったですね。売却理由を説明するのも嫌だったのでなるべく出歩かないように、人と会わないようにしていました。
今思えば自意識過剰気味だったと思います。
泣く泣く販売価格を値下げ。最終的な売却価格は…
マンションを売りに出してから2ヶ月。チラシを出してもなかなか反応がありません。
不動産会社からは駅前の新築マンションが売り出し中なこともあって競合して中古マンションが売りにくい。もう少し販売価格を下げた方が買い手が見つかるだろう、と言われていました。
何千万円という資産が売れるかどうかやきもきしている状態が2ヶ月も続くと、メンタルがもたないんですよね。
1年かかってもいいです～というのとは違って、私は今すぐ売ってマンションから出ていきたかった。だから値下げした方がという不動産会社の甘い言葉に素直に従いました。
2280万円で設定していた販売価格を2100万にまで下げて売り出したところ、すぐに1組からの問い合わせがあったそうです。
60代の夫婦で、今住んでいるマンションを売ったお金でうちのマンションを買いたいとのことで、内見してもらいすぐに決まりました。
売れたという連絡が来た時、飛び上がるほど嬉しかったことを覚えています。
マンションを売りに出してから売れるまで3ヶ月かかりましたが、駅近の新築マンションが売り出し中じゃなかったらもっと高くで売れたかもという悔しい気持ちはあります。
マンション売却は売りに出すタイミングによって何十万、何百万もちがってくることが分かりました。
タイトルの400万損したというのは、仮に住宅ローン＋管理・修繕費＋駐車場代と同じ93000円の賃貸に4年間住んでいたとしたら、400万円貯金できていただろうなということです。
損してでもマンションを手放したことに何一つ後悔はありません。
それよりもあのマンションでずっと我慢して暮らし続ける方がきつかっただろうと思うからです。
マンション売却の際、唯一失敗したなと思うことはどうしてマンションの一括査定を依頼しなかったんだろうという点です。
マンション査定をしてもらったのはたったの2社。理由は大手だから安心・地元の不動産屋だからという理由だけという。
業者によって500万円も査定額が変わるケースもあるそうで…焦らずに一括査定だけでもしておけばよかった。
訪問査定の前に無料の一括査定で大事なマンションを預ける会社を比較するところから始めてみてください。
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