冬に開花時期を迎えるクリスマスローズは、結婚式のブーケにも使われる神聖な花として知られています。
なのに一部では良からぬ噂が広がっているようで。
たくさんあるクリスマスローズの花言葉の中の一つには「結婚しない」という意味があるから、恋人に送るのは止めておいた方がいい!だとか。
でも調べると、クリスマスローズの花言葉に「結婚しない」という意味はないことが分かりました。
じゃあなんで結婚しないなんて縁起でもない噂が広まってしまったのか?という真相に迫ります。
クリスマスローズの花言葉に「結婚しない」という意味は存在しない!
花言葉はどんな植物にもつけられています。
見た目や生態、その植物にまつわる伝説などが由来になって花言葉が生まれたといいます。
クリスマスローズの花言葉は
「追憶」「慰め」「いたわり」
「私を忘れないで」
「私の不安を和らげて」
「スキャンダル」
「中傷」
とあり、なんだかあまりいい意味ではありませんよね。。
というか「結婚しない」という結婚を断るニュアンスの花言葉は見つかりません。
やっぱりただの噂だったのか…だけではもやもやが残るので、もうちょっと調べてみると意外なことが分かりました。
ドラマ「結婚しない」の第3話のタイトルがクリスマスローズだった
玉木宏が恋愛学教授役で出演していた「結婚しない」っていうドラマが2012年にあったのですが知っていますか?
私はそのころ3歳&1歳の育児でいっぱいいっぱいだったので見ていませんでした。
そのドラマの第3話のタイトルがなんと、クリスマスローズだったんです!
結婚しないというドラマに出てきたクリスマスローズは、レンテンローズという種類で花言葉は「大切な人・固い友情」と説明しています。
レンテンローズもクリスマスローズの仲間で、開花時期が初春とクリスマスローズに比べて少し遅めです。
あれ?むしろいい意味で使われていますよね。
結婚しないという花言葉は存在しない、ドラマのタイトルに使われていたというだけということが判明しました。
つまりプロポーズの時に花束にしてもいいし、ブーケに使っても問題ないというわけです。
クリスマスローズ花言葉の由来
クリスマスローズって花名も華やかだし、色も白で冬の結婚式にピッタリですよね。
ただ花言葉が「スキャンダル」「中傷」っていうのが引っかかる…という人は私だけではないはず。
なぜそんなネガティブな花言葉がついてしまったのかということや、古くから伝わるクリスマスローズの由来について紹介します。
クリスマスローズの根っこには毒がある
クリスマスローズの学名は「Helleborus(ヘレボルス)」です。これはギリシア語の「helein(死に至らしめる)」と「bora(食べ物)」が語源。
なんだか恐ろしい名前がついていますね。
なぜかというと、クリスマスローズの根っこには毒があるからそのように命名されたといわれています。
あやまって摂取してしまうと、嘔吐や呼吸困難などを引き起こしてしまうことから「中傷」「スキャンダル」という花言葉が生まれました。
一方、クリスマスローズの香りは病人から悪臭を取り除くともいわれていました。
古代ヨーロッパから伝わる花言葉の由来
一方で古代ヨーロッパでは、クリスマスローズの香りは病人から悪臭を取り除くともいわれていました。
ギリシャでは「狂った人を正気に戻す」と伝わるように。
つまり「いたわり」や「私の不安を和らげて」といった花言葉の由来は、クリスマスローズの香りから来ていたんですね。
クリスマスローズはキリストに捧げられた最初の花だった
最後にクリスマスローズにまつわるこんな伝説もあります。
イエス・キリストが誕生した時、祝福をしたいマデロンという少女がいました。
少女が羊飼いたちとまだ赤ちゃんのイエスに会いに行ったら、たくさんの贈り物に囲まれていました。
少女が「自分はお金がなく何も贈れる物がない」と落ち込んでいると、少女の前に天使が現れます。
天使が地面に舞い降りると、そこにクリスマスローズが咲いていたのです。
そこにあったクリスマスローズを摘んで、イエスに捧げたという言い伝えが残っています。
花言葉を一つ一つ紐解けば、ちゃんとした意味があって何も恐れることはないんだなと思いました。
言葉一つ取って「クリスマスローズは不吉だ!」と避けるのはもったいないです。
本来はクリスマスローズはクリスマスの時期に咲く薔薇のような美しい花であり、イエス・キリストに最初に贈られた神聖な花という言い伝えもある素敵な花なんです。
結婚しないという意味は全くもってないので、クリスマスローズをあなたの大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか。
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