入学式や葬式の時にしか袖を通す機会がない礼服ですが、その1回だけ着た礼服、どうしていますか?

ちょっとしか着てないから、洗わなくてもいいよね
と言って、そのままクローゼットの中へ入れている人も多いのでは?
見た目がキレイでも、礼服の表面や内側には見えない汚れや埃がついています。
そこで今回は、礼服をクリーニングに出すといくらかかるのか、出す頻度や日数、長期保管するときのポイントなどについてまとめました。
汗や臭いがついたまま礼服をしまうとどうなる?
礼服って滅多に着ないし、着て来たらそのままハンガーにかけて、クローゼットへ・・・
はもっての外!
「短時間しか着ていないし」「一見汚れているように見えないから・・・」
という場合でも油断は禁物なのです。

私は、礼服を久しぶりに着ようと出したら「虫食い」があった経験もありました。
葬儀の食事の際に知らずのうちに付着した食べ物(醤油とか)や飲み物、また夏場だと、汗や皮脂汚れもついていますね。
衣類を食べる害虫のエサになってしまいますので、ご注意です。
礼服をクリーニングに出す頻度は?毎回出すべき?
礼服を着ていた時間が1時間くらいという場合、とりあえず消臭スプレーをかけて、一日くらい干したらクローゼットに入れておこう!
って方は多いと思います。しかし、
一度着た礼服は、着ていた時間が短かった場合でも「クリーニングに出すのがおすすめ」です!
理由は2点あります。
- 白カビがつく
- 縁起がよくない
1点目は、白カビがつくこと!
喪服についた見えない汚れを放ったままにしておくと、梅雨の時などに「白カビ」が発生する原因になるそう。
一度白カビがつくと、落としきるのに手間がかかってしまいます。
特に、雨に濡れた喪服なのですが、着用後に乾かしても、カビの原因があるそうです。
クリーニングしないでそのまましまっておいた喪服を、いざ着ようとしたところ、白カビがついていたというケースも多々あるそうです。
着用後に喪服をクリーニングに出せば、このようなトラブルは避けられますよね!
二点目は、縁起として洗ったほうがいいということ。
お通夜や、葬儀から帰宅した時は、お清めの塩をふりかけるしきたりがあります。
喪服は、弔事に着て行ったもの。
縁起がよくないのを引きずらないという理由から、喪服をクリーニングに出してすっきりと清めてもらうということからです。
次に喪服を着る機会がいつになるかはまったくわからない、喪服を着る機会はないに越したことはないため、一度着た喪服は縁起としてクリーニングに出した方がよいと言えます。
ただし、汗をかかない季節は、クリーニングに出さないこともあります。冬の汗をかかない季節で、すぐ着ることが前もってわかっている場合には、喪服をクリーニングに出さなくても良いと思います。
礼服のクリーニングにかかる日数
礼服クリーニングにかかる日数は、各クリーニング店によって異なりますが、大体の目安としては、
- 店舗型クリーニング店の場合は即日~3日
- 宅配型クリーニングだと、平均2日~5日
程度の日数で仕上がります。
私はというと、宅配クリーニング【リネット】を利用しましたが、3日で仕上がりました。
宅配クリーニングだと、さすがに即日仕上げは難しいです。
さらに、礼服は特殊な工程でクリーニングをしていくため、一般的に仕上げに時間がかかります。
ただ、宅配型クリーニングも店舗によっては、即日対応でクリーニングを終わらせてくれることもあるそうです。
もし、急ぎの場合はとりあえず通常のクリーニングで対処するなど、クリーニング店に相談してから出すことがおすすめです。
礼服クリーニング後の保管のコツ
せっかくクリーニングに出したのに、保存状態が悪いと色やけやカビ、虫食いの原因になります。
礼服がクリーニングから戻ってきたらすることは以下の3つ。
- 包装用のビニールをとる
- 仕上がり具合の確認
- 風を通してからクローゼットに保管する
まずクリーニングから返ってきたら、包装用のビニールを取りましょう。
クリーニング後の衣類をビニールがかかったままクローゼットに入れる方がいますが、おすすめしません。中に湿気がこもり、色落ちやカビの恐れがあるからです。
クリーニングの仕上がりをチェックすることも大切です。
- ボタンがとれていないか
- センタープレスの線がきれいに出ているか
- 染みや汚れが落ちているか
は、最低限確認しておきたいところ。

確認し終わるまでは、タグははずさないようにしましょうね。再仕上げや返金などの保証ができなくなる可能性があります
確認が済んでも、届いてからすぐしまわないで、礼服を風の通るところにハンガーにつるしましょう。そしてそのまま2~3日放置します。その後、クローゼットにしまうようにしています。
また、衣類同士はできるだけ離して保管する方がいいでしょう。
スーツの詳しいお手入れ方法や保管の仕方は、
を参考にどうぞ。
礼服のクリーニングのアイテム別かかる料金
ほとんどのクリーニング店では、男性用女性用ともに礼服のメニューとして値段が決まっています。
男性の場合、喪服にあたるブラックスーツの上着が1000円、スラックスが700円から800円が目安でした。
喪服の上下を別に出すことはありませんので、一回のクリーニングでかかる費用は1800円くらいが相場だと思います。
また、女性用の喪服も、上下で別の値段となっています。
ブラックフォーマルのジャケットで900円、喪服用スカートで600円から700円が目安です。ワンピースの場合は1200円、ブラウス型の喪服は500円から600円くらいが多いと思います。
私が今までに礼服を出したのは以下の二社です。
一社目は
リネットです。
宅配なのに最短2~3日で届くのがメリットです。
料金も礼服ジャケット950円、パンツやスカート660円、ワンピースは1230円なので、妥当だと思います。ここは、アプリで状況確認もできるため安心です。
二社目は、ホワイト急便です。
なんと、汗取り加工(汗抜き)1着300円です。
汗抜きまでしっかりしておきたいというときには、ホワイト急便のネットクリーニングがおすすめです。
が、スピード重視のリネットに比べて時間はかかりましたが、仕上がりは綺麗でした!料金は、ジャケット780円、スカート980円、ワンピースは1980円です。
急ぎでない場合なら、私はこちらの会社もお勧めです。
礼服クリーニングに追加で頼みたいオプション
お店によっては、礼服クリーニングにはオプションが組み込まれていることもあります。
私は今までに
- 汗抜き加工
- 防虫加工
- 撥水加工
を頼んだことがあります。

3つのオプション内容を簡単に説明しますね
まず、汗抜き加工は、ドライクリーニングに専用溶剤を足すだけの簡単タイプなら数百円で出来るのがメリットです。大体300円くらいです。
礼服が汗びっしょりになってしまった、クリーニングに出しても汚れている感じがする、礼服を触ると汗でベタつく時におすすめのオプションです。
防虫加工とは、ウールやカシミヤ、シルクなどの素材を虫害から守るために施されるものです。生地を傷ませることなく、虫食いなどのトラブルを防ぐことができます。
撥水加工は、水をはじく加工をするもので、雨に濡れても丸いしずくとなりパラパラと落ちていきます。防水加工とちがい、通気性も損なわず肌触りにもほとんど影響しません。
礼服を着るシーンや頻度によって最適なオプションをつけると効果的ですよ。
長く大切に着続けるためには毎回クリーニングを
人によっては数年に1回だったりと、そんなに頻繁に着ることがない礼服ですが、高価なものも多いですよね。
短時間しか着てないからといって、自己流で保管していたらカビや虫食いのトラブルに見舞われるかもしれません。
あの時すぐにクリーニングに出していれば…と後悔しないように、礼服は着る毎にクリーニングに出すことをおすすめします。
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