ついつい畳に敷きっぱなしにしていた布団。
ある日裏返したら、黒いポツポツが…まさかカビ!?と、焦ったことありませんか?

それは間違いなく黒カビ生えちゃってるね
わたしも以前使っていたマットレスの裏にカビがびっしりついていたことがあり、その時は即処分しちゃいました。
でも改めてネットで調べたら、「カビキラーで布団のカビが落ちる」という口コミがちらほら。
気になったので、今後のためになるかもと浴室用のカビ取りスプレーで布団のカビが落ちるのか調べてみました。
布団にカビ取りスプレーをかけるとカビは落ちる?
「カビキラーかけたらカビがなくなった!」
「何で洗っても消えなかったカビがカビキラーでうすくなった」
なんて声を聞くと、試したくなりますよね。
カビキラーって本来は浴室のカビ取りスプレーですよね。
でも、注意書きを見ると浴室以外にも使えるとあります。
【使用方法】
(用途)浴室内のカビ汚れ(こんな所に)
・壁やタイル、目地
・マット、小物類
・シャワーカーテン
・扉等のゴムパッキン(使えないもの)
・砂壁、繊維壁、漆喰、布張りの壁、ユニットバスの化粧鋼板壁(磁石がつくタイプ)
・ホーロー、アルミ、しんちゅう等の金属製品(サビの原因になる)
・木製品
・獣毛のハケ、ブラシ

てことは布団に使ってもいいってことよね?

ほんまに大丈夫…?
カビキラーを使った布団の黒カビの落とし方
やり方を調べると、とても簡単そう。
- カビキラーを黒カビの部分に吹き付け、1時間ほど放置
- お湯で絞ったタオルでトントンと何度も叩いて拭き取る
- 布団を水洗いしてすすぐ
- しっかりと天日干しして完全に乾かす
ちなみに今流行りのオキシクリーンとかでは落ちないのか?と思いますが、頑固な布団の黒カビには効き目が薄いようです。
漂白剤には酵素系と塩素系の2種類があって、オキシクリーンは酵素系。
カビキラーは塩素系の漂白剤になります。
酵素系よりも塩素系の方が強力なシミ汚れにも威力を発揮します。
カビキラーでカビ取りをする3つのリスク!
カビキラーでも布団のカビが落ちることが分かりましたが、布団は直接肌に触れるものなので「本当に使って大丈夫?」なのか心配になりますよね。
特に赤ちゃんや小さなお子さんが寝る布団は、気になるところです。
カビキラーのカビ取りは手軽で安価ですが、一方でリスクがあることも知っておいてください。
変色する
カビキラーのような塩素系漂白剤は、真っ白なら気にしなくてもいいんですが、色柄ものに吹き付けると変色します。
お気に入りの布団が…と後で後悔することのないように、カビキラーは使用しないようにしましょう。
色柄ものの布団のカビを落としたい場合は、酵素系の漂白剤を使いましょう。
酵素系は色落ちしないので、色柄ものの布団で色落ちが気になるならオキシクリーンや重曹などを使ってつけ置き洗い→しっかりすすいで乾かす方法の方がいいと思います。
生地が傷む
カビキラーの注意書きに「マット・小物類は使用可」とありますが、どんな素材ならOKかは書いてませんよね。
対して「砂壁、繊維壁、漆喰、布張りの壁は使用不可」とあります。
つまり繊維や布には弱いということ。そうなると布団も例外ではありません。

カビは完全に落とせた!でも布地がボロボロ…となっては、意味ないですよね
生地に成分や臭いが残る
一番危険なのが、布団にカビキラーの成分が残ったまま使用してしまうことです。
カビキラーには水酸化ナトリウムが含まれています。干しても水酸化ナトリウムはなくならず、残ります。
もしその成分が目などに入ると最悪失明する恐れがあるほど危ないんです。
商品には1%未満しか含まれていませんが、少しであってもそれを目に入れたり、皮膚につけると炎症を起こす可能性もゼロではありません。
だからカビキラーを布団に噴射するとしたらしっかり水洗いして、完全にカビキラーを洗い流すことが大事なんですね。
しっかり洗ったとしても、なかなか塩素系の臭いはキツくてとれないことが多いようです。
臭いで体調が悪くなったりするリスクも考えると、結局カビキラーを使うのはあまりおすすめできませんね…
いっそのこと布団丸洗いでコインランドリーは?
カビキラーを布団に何度も吹きかけたなら、布団の中の綿とかにまで浸みていることが考えられます。
そうなると布団は丸洗いするのが理想です。
でも敷布団とかだと洗濯機で洗えないし、浴槽で洗えたとしても脱水が大変なのは目に見えてますよね。
そこでコインランドリーの登場です。
- 大型のコインランドリーに洗剤を入れず水洗い(塩素系漂白剤と洗剤が混ざったら危険だから)
- 洗剤や柔軟剤を入れてコインランドリーで2回目の洗濯
- 脱水して乾燥させる(60分ぐらい)
ただこの方法も、綿布団や羊毛布団でしてしまうと
中綿が片側に片寄ってしまった
布団が水分を含んで重すぎでコインランドリーが回らない
といったトラブルが起こることもあるみたいなので、やるなら自己責任でお願いしますね。
上手くいかなかったら処分しよう!ぐらいの気持ちで試してみるのがいいと思います。
内部のカビを除去するなら布団クリーニング
カビキラーによって表面上の黒カビのシミは取れたとしても、布団内部の根深いカビはそのまま残っている可能性が高いです。
カビが生えた布団のまま寝るのは健康上良くないので、布団を処分して買い替えるか、布団専門のクリーニングに依頼しましょう。
安い布団なら処分して買い替えられますが、カビがなければまだ使いたいのに…という布団なら布団クリーニングの丸洗いがおすすめ。
わたしも子どもや夫のダニアレルギーが悪化しないように、年1回は布団クリーニングを利用しています。
クリーニングの良い所は、漂白することよりも、カビを完全に除去することを重視しているところ。
わたしが利用しているしももとクリーニングのサイトにも、カビの黒い点々は「強力な薬剤=塩素系漂白剤」でないと落ちないとはっきり書かれていました。
黒く点々と付いてしまったカビを落とす為には強力な薬剤を使用しなくてはいけません。そんな薬剤を使うとお客様の大事なおふとんがボロボロに・・・ 見た目にはほとんど変わりませんが丸洗いする事によってカビが持つ胞子は洗い流されるので、ご安心下さい。

お気に入りの布団を長く大切に使いたいなら、布団クリーニングも検討してみてはいかがでしょうか。
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